「キレイ 神様と待ち合わせた女」   

 昨日、大人計画の舞台を見るため、大阪のシアターBLAVA!まで行ってきました。大阪に行くのは久しぶり。学生の時はたまに遊びに行っていましたが、何回行っても毎回迷子になりそうになります。駅で環状線の乗り口を聞いて、無事到着。
キレイ―神様と待ち合わせした女

 舞台の感想は・・・すごく良かった!あんまり舞台を見に行ったことがないし、久々に感じる雰囲気に圧倒されて、初めのシーンから泣きそうでした。セットもかっこいいし、曲も綺麗だし!豪華なメンバーを実際に目にしているし!特に、阿部サダヲの存在感にびっくり。役的にも目立っていましたが、それを差し引いてもかなり惹きつけられました。かっこいい〜!

 気に入ってるシーンは、ハリコナが梅の花を咲かせるあたり。花を見て喜んでいるケガレに、「俺のバカが治ったら結婚しよう!」と言うところ。まっすぐで正直なその気持ちは、まさにキレイだと思いました。ハリコナとケガレの絡みのシーンは本当に可愛い!
 それから、撃たれたケガレが運ばれようとしているあたり。偽善に力を注いできたカスミが、「誰も邪魔しないで!これは私だけの親切なの!」というシーン。そこでケガレは「あんたの本当の気持ちを聞くことができたから、儲けたよ」と思うのです。泣けました。誰かを庇って、『あなたが無事で良かった・・』とか何とか言いながら死ぬとかいう設定は、ドラマでは結構ありがちだと思うのですが、ベタな方向には収まらないのが松尾スズキの世界なんでしょうか。多分、私は「きれいごと」ではないところに泣かされたのだと思います。あの話に出てくる人物は、皆子供のようで、欲望や本能に忠実で、だからきれいごとが存在しにくい世界だと思います。そういうところに作り手の人柄なんかが表れているんだろうなぁ。

 本当に面白かった。よく笑ったし、泣いたし、思っていた以上に楽しめました。濃い下ネタみたいなのにも笑えるようになったのは大人になった証拠でしょうか(笑)昔、マシーン日記を見に行った時、その世界のあまりの濃さにやられてしまったことを思い出しました。

 もう一回見たい!帰ってからパンフレットに載っていた、エンディングテーマの楽譜を見ながら着メロを作りました(笑)この曲がまた素敵・・・