KITCHEN   

 蜷川幸雄の「KITCHEN」をビデオで見ました。ストーリーやキャストをほとんど知らないままに見ましたが、結構面白かった。http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/event/kitchen/index.html

 まず、厨房のセットがすごい!練習風景では本物の料理が写ってたので、まさか本当に料理するのかと思ったら、劇中ではパントマイムでした。後で調べてみたら、どのコックが何の料理を作るかというところまで戯曲には設定されているようで驚きました。パントマイムすごかった。慌しいシーンでの細かい演技にはかなり魅せられました!

 見終わった印象としては、何となく私の中ではタイムリーなものがあったなということ。仕事へのやりがいや本当に自分のやりたいことについて考える機会も多かったし。毎日2000人分の食事を作るという忙しさの中で、作ることは作業のようになってしまう。私は何かを作って売るという仕事をしたことはないのでよく分からないけど、でも毎日同じものを効率の良さを求められる環境の中で作るとしたら、何かを見失いそうだなとは思います。初めから割り切っていれば別なんだろうけど、最初はもっと夢を持って始めてるから、だんだん辛くなるんだろうなー。ペーターは割り切ることもできなくて苦しかったんだろうなぁと私は思いました。かなり激しいけど。


 ビデオでも結構迫力あったから、生で見たらもっとすごかったんだろうなー。天保十二年のシェイクスピアが益々楽しみになってきました♪